top of page
執筆者の写真Anna Kawahara

上智大学 国際教養学部で学んだこと

ミュージカルの作品には、


様々な国や人種、宗教観などが


関わってきます。


そんな中で、私は小学生の時から


自分は俳優養成所や


専門学校を目指すべきなのか、


音大を目指すべきなのか、


はたまた舞台とは一見全く関係無い道に進むのも


芸の肥やしになるのか


たくさん悩みました。


その結果、舞台とは一見全く関係の無い


上智大学の国際教養学部に進むことにしました。


(その経緯は今回は省きます。)


大学では、比較文化を専攻し、


様々な国の文学と宗教を


自分の専門分野として勉強しました。


授業を通して深く印象に残っている


文学作家は、カズオ・イシグロさんです。


彼自身ミュージシャンを目指していたこともあり、


カズオ・イシグロさんの作品には


世間を見た上での自分の本音との葛藤や


老人になった自分が若かりし自分を振り返って


色々と考えるようなものが


想像しやすくも美しい世界観の中で


描かれています。


授業では様々な文学作品を一つ一つ読んで、


登場人物の人生観やその描かれ方(演出)を


考察しました。


一方、宗教学では、


どのような国でどのような生活をしていた人たちが、


どのような神様を信じているのか、


時代の流れとともに、世界中の人々の宗教観は


どのように変化していったのか、


宗教が社会にもたらす影響とは何か、


など、多方面から学びました。


どちらの学問においても共通して言えることは、


自分ではない誰か


(登場人物や異文化の中で育った人)


どのように感じたり、考えたりするのか、


それは一体社会にどんな影響を及ぼすのか


考察するということです。


そして、このようなことを考えるのは、


お芝居や何か表現をする上で


役に立っているんじゃないかと


私の中では思っているのです。


一見自分の目標から逆算した道とは


全く関係無いと思った道でも


経験の仕方や考え方によっては


役に立つことを学べたと思える


そんな体験ってあるんですね。



Comments


bottom of page